2012年9月19日水曜日

平日ゲーム会

昼過ぎから優雅な午後のひととき。
タナカマさん、ナガミネさんと。


ヒープ(Heap


BGGで「絵がかっちょいい複雑UNO」みたいに紹介されていて、ちっと気になっていたゲーム。
ラウンドは大きく2つのフェイズにわかれており、
  • 自分の場に車種ライン別にカードをプレイする。
  • 残りの手札を使って「指定色をフォローできなくなったら負けよゲーム」をする
第2フェイズで勝利したら、山札から何枚かを即座に自分の場にプレイすることができる。

場にプレイしたカードは特殊能力を持っており、こいつを使えば戦闘を有利に進めることができる。また誰か1人が規定枚数をプレイしたら、ゲームは最終ラウンドに突入し、この「フォローできなくなったらry」に勝てばゲーム勝利となる。

特殊能力カードを自分の場にグリッド状に並べていく――といえば思い出すのはGOSUであり、ひとの場の確認が必須なのにテキスト満載でうがーだったのだが、これはアイコン、それもけっこう判りやすいアイコンなのでそんなに苦労はない。とはいえ多くて1人につき15枚程度を把握しなければならないので、やっぱり大変は大変だ。

しかしそれよりも、後半フェイズのプレイ感がどうももったりしていて緊張感に欠けることが気になった。前半と後半の連関がうまくとれていない――毎ラウンド6枚まで補充できるので、プレイを少なめにしたり今ラウンドを捨てたりすることによって手札を温存し、次のラウンドに賭ける作戦にあまり意味はない――のも問題だし、では特殊能力コンボを重視すべきかと言えば、どうもつまらない能力が多い。突出した魅力に欠けるのである。

見た目に反して意外と地味なゲームであり、プレイアビリティや後半フェイズの緊張感維持を考えれば、こういうゲームの常として、2人が最適なんじゃなかろうか。


フェイスイット(Face-it


ここでオビ湾卿登場。今日は栄えあるDOOM例会の日でもあったのだ。
カード確認に疲弊したわれわれのために差し出された清涼剤、それがこれである。

4枚ある手札(手ディスク)から同色なら何枚でもプレイしてよく、同色接続枚数により得点。ゲーム開始時は15点持ちで、得点時は上家から奪うというのがミソで、下家を縛らないとジリ貧確定なので俺が俺がプレイがうまく抑制されている。手持ちディスクはすべて明らかなので、「いまここで得点したいが、そうすると一周してきて大量に点を取られそう」という事態にしばしば陥り、意外と繊細(つーても大したことはないが)なプレイを要求される。

可愛らしいコンポーネント、20分たらずで終わるプレイ時間、単純明快ながらも少しばかりひねりの効いたルール、まさにパーフェクトである。


フリーゼマテンテンセット2入り(Friesematenten)



お金持ちになったら勝ちの、特殊能力カード競りゲー。第2弾ではコンポーネントにキューブが加わり、展開がより多彩になった。入魂の日本語化済みで、プレイアビリティも万全だ。

それでもバランスもへったくれもないカオスゲーであることに変わりはない。高い金で得た虎の子カードを捨てられたり奪われたりすることは日常茶飯事である。だがそれがいい。気心の知れた人たちでやれば和気藹々阿鼻叫喚を楽しめる。


ドミナントスピーシーズ・カードゲーム(Dominant Species: The Card Game


タムラさん、シミーズさんが加わり6人で。2011年度の傑作ゲームの1つ、ドミナントスピーシーズのカードゲーム版。ボードゲームの方は氷河期開始時が舞台だったが、こちらは氷河期の終わり。

要は得点機会が8回ある競りゲーであり、手札補充が少ないのでどこで得点するかを見極めなければならない。下手にかち合って全戦力を投入すると、以後数ラウンドはお地蔵さんになってしまう。メインの落札以外にも、その回に提示されたアイコンを最大数出すことでちまちまと得点できるので、1回の競りに3回分くらい入ってる感じ。ただしメイン落札を1度はしていないと厳しい。

加えてもちろん、特殊カードだ。これは非常に強力なものが多く、なによりプレイして楽しいのでぜひとも引きたいのだが、比率的に少量で、おまけに総枚数が多いくせにたびたびリシャッフルが発生したりして、引けないときは本当に引けない。どうかと思う。

もっとどうかと思われるのはソフトパス(1度パスしてもまた手番が回ってきたら入札可能)なことで、Lixoなどこれを生かしたゲームもあることは承知だが、このゲームにおいてはただ間延びにしか寄与してないんじゃなかろうか。6人プレイだったことが大きいのだろうが、とにかくダレる。

あと上写真にあるように、ラウンドごとに昆虫カードは+1点とかがあるのだが、この計算が煩瑣でもう本当に面倒くさい。相手どころか自分が何点なのかもよくわからなくなってくる。というわけで4人までで、それも公文的な計算が苦にならないくらい頭脳がクリアなときにやるべきだろう。

それにしてもUrban Sprawlのこともあり、Chad Jensenというデザイナーがどんどん信用おけなくなってきたのだが、如何しましょうね。

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