2012年9月26日水曜日

死ね、ロボット死ね!

死ね、ロボット死ね!(Die, Robot, Die!)


ゲーム会でもう1人を待っている間、軽くこんなんどーすかと取り出したのがこれ。Spielbox 2012年第3号のおまけゲームである。デザイナーはダンシング・ダイスのSilvano Sorrentino。といってもこのゲームではダイスを振ることはなく、純然たるアブストラクトゲームだ。



まずセットアップで、ボードの自分の陣地(左右各端2列)にダイス8個を秘密裏に配置する。なぜ秘密裏かといえば、出目を割りふるからだ。8個の出目の合計が16になるように置く。

手番にすることは3つ。まず自分のダイスが相手の基地(端列中2マス)に単独でいる場合、相手のライフを1段階下げる。これはマスト。次にダイスを1つ移動させる。これもマストで、移動条件は

  • 出目と同じマス数を必ず移動しなければならない。
  • 移動途中のマスにダイスがあってはならない。
  • 移動先のマスは空いているか、相手のダイスがあるかのどちらか。
である。つまりマスは空白であるか、ダイス1個か、両陣営のダイスが1個ずつあるかのいずれかとなる。

最後はメイで、敵ダイスへの攻撃が行える。攻撃先は自分の出目と一致したマスでなければならない。つまり5のダイスだったら自分と同じ、左上、右上、右下、左下のいずれかのマスにある敵ダイスを攻撃できる。1のダイスだったら自分と同じマスにいるダイスのみを攻撃できる。

攻撃をくらった側は相手の出目だけ自分の出目が減る。たとえば4が2に攻撃を受けると2になる。このとき0以下の出目になるようだと死亡で、ボードから取り除かれる。
攻撃側は相手の出目だけ自分の出目が増える。たとえば2で4を攻撃すると6になる。このとき6-9の出目になるようなら6になるが、10以上になると死亡する(オーバーヒートするらしい)。6で4を攻撃すると相打ちで両方死亡となるのだ。

自分のダイスが死んだら、ただちにマーカー(ブラックホールと呼ぶ)を1つ、任意の空白マスに置く。以後このマスは通過はできるが止まれなくなる。

終了条件は

  • 相手のライフを0にする。
  • 相手が移動不可能となる。
  • 相手のダイスをすべて除去する。
であり、いずれかが満たされた瞬間に勝利する。

激戦終盤図

正直あまり期待もせず、時間つぶしのつもりで出したのだが、これがけっこうなめっけものだった。相手のダイスを食うのは簡単だが、そればかりしているとどんどん出目が大きくなっていき、移動がしづらくなってしまう。6はほんとに大駒という感じで、じつに使いにくい。小回りのきく3あたりで敵陣につっこみたいが、それだと簡単に殺されてしまう。どの終了条件も実によくできていて、終盤まで3つの可能性を追いながらの戦いになる。

アブストラクトはそこまで好みではないのだが、これはいかにも攻撃している、て感じがして、雰囲気がよく出ている。おすすめ。

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