2012年10月28日日曜日

(株)ゴブリンズ

(株)ゴブリンズ(Goblins, Inc.




たむらさん、ナガミネさん、つなきさんと。ナガミネさんルール直読みでプレイ。その間残りの人間はまったり雑談。お疲れ様でございました。


Czech Games Editionのエッセン2012新作。ギャラクシートラッカーの流れをくむ作品だが、デザイナーは新人のFilip Neduk。

プレイヤーは2対2のチームに分かれ、タイル配置で自チームのロボットをつくり、それを戦わせて勝利点を稼ぐ。置くタイルはGTのような早取りではなく、1チーム10枚(1人5枚)で4枚(2枚)を相手チームと交換する。しかしチーム内相談は禁止なので、配置で2人の思惑がうまくはまらなかっりするといびつなロボットができあがってしまう。戦闘時はそれぞれ砲手とドライバーを担当するが、これもテレパシーが失敗するととんでもないダメージをくらったりする。しかしそれが楽しい。どちらかの勝利が確定したら、チームを組み直してもう1戦。個人得点の高いプレイヤーが勝利。

チーム戦でも得点は個人に入るというのがみそで、各プレイヤーはそれぞれ目的カードを4枚持ち、それによって戦闘終了時に点を得る。「敵のエンジンを2枚破壊するごとに3点」とか、「自分の武器を3枚守るごとに2点」などなど。

なのでチーム内ですでに目標がばらばらなこともあるわけで、たとえばペインティングのタイルは性能上なんの役にも立たないのだが、これを守ると点が入るカードを持っていれば、破壊されにくいロボット内部に配置したりする。とうぜんロボットは弱くなり、パートナーの不興と不信を買うことになる。繰り返すが、しかしそれが楽しい。

画像はBGGから。

1戦目はつなきさんとペア。タイル配置に失敗して弱っちいロボットができあがった時点でこりゃまずいと思い、「負けると4点」カードを手に残す。われらが「ヤマト」(勝手に名付けた)は奮戦したが残りタイル数の差で惜しくも敗戦。負けに賭けた4点や「破壊達成」カードなどでちまちま得点したが、勝利チームは自軍の生き残り乗員数に応じて点が入るので、すでにけっこうな差をつけられる。さすがに自チームが勝たないとだめなようだ。

2戦目はたむらさんとペア。戦闘ごとに変わるタイル配置制限できついものが出て、ウィークポイントが多数あるはりぼてロボットができあがる。しかし火力は十分。おまけに相手に多数渡したペインティングタイルのおかげで、どう見ても性能はこちらが勝っている。これは勝てる!

砲手はわたし。一気に勝負を決めてやるぜと最重要装備であるエンジンを狙う。しかしこれがどうしようもない失着で、さすがにはりぼてとはいえ敵もさるもの、機関部には装甲をほどこしてあるし、ボーナスタイル(毎ラウンド3枚オープンされ、ここから自チームの特殊能力を選択する)で追加装甲まではりつけられ、少々の傷をつけただけで終わってしまう。

対する相手はダイスの走りもよく、圧倒的火力がわれらがロボット「ムサシ」(いま名付けた)の上に降り注ぐ。アキレス腱と弁慶の泣き所を破壊され、なんと1ラウンドで全体タイルの半分近くを失ってしまい、この時点で敗北確定となった。3度目だが、しかしそれが楽しい(たむらさんには悪かったけど)。言い換えれば、こういうはちゃめちゃを「楽しい」と思えなければ、このゲームに向いてはいないだろう。



テーマもアートワークもよく(難を言えばロボットを戦わせている感じはあまりせず、戦艦で撃ち合っている気分だったが)、基本的にはバカゲーぽいのだが、それでもしっかりと「ゲーム」になっている、こういう作品はけっこう貴重だ。Cryptozoic(Food Fight、Epic Spell Wars)のゲーム(除デックビルド)がまさにそうで、アメゲーを引き合いに出すとCGEファンの不興を買うかも知れないが、あそこのゲームが好きなら、これも間違いなく楽しめると思う。世界はつながっているのだ。



日本ではホビージャパンによる輸入発売が決定している。恐らくゲームマーケット2012か、そうでなくても年内には売りだされるのではなかろうか。

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