ふうかさん、かろくさんと。
ソードフィッシュ(Swordfish)
詳細はここが解りやすい。
奇ゲームであるルパン三世を生み出したパブリッシャーの新作であり、別の意味で期待が高まるところだが、良い意味で裏切られた。直観的に把握しやすいルールがまず素晴らしく、テーベ的タイルひきやダイスロールの運がカジキ釣りというテーマに実によく合っている。それでありながら結構な戦略性もある、もしくはあるように見える――タイル一発で深謀遠慮は瓦解する。だがそれが良い。――のもまた魅力だ。個人的にはこの日のベスト。
蟻の国(Myrmes)
プレイするのは2回目の、イスタリのエッセン2012新作。詳細は検索すれば大量に出てくるかと思う。ユーロゲーム豊作のなかにあって、キーフラワー、テラミスティカ、ツォルキン御三家の勢いにちと押されてはいるものの、完成度では1、2を誇るであろう良作。しかし地味であることは否めない。2ラウンド目にしていきなり資源超過を起こし、こういうタイトな計算能力を競うゲームはわたしは実に苦手であることが、今さらながらに痛感させられた。蟻とカジキでカジキの方が好きなひとはわたしの友である。
シティオブホラー(City of Horror)
ゾンビゲーの良作、モールオブホラーのリメイク。しかし特殊カードと特殊キャラクター能力をこれでもかと付け加え、それによってゾンビを殺したり他に追いやったりできる機会が多いので、前作の緊迫感、焦燥感のなかでのキリキリ交渉はほぼ無くなってしまい、代わりに(能力の乱舞に慣れれば)パーティゲーム的に楽しめる作品となった。しかし他人のキャラクター能力まで把握するのはさすがに面倒すぎはしないか。
星々のあいだで(Among the Stars)
ドラムロールのアルトピアの新作。要は宇宙7 Wondersだが、これをやるなら7 Wondersをやったほうが良いのは明白だろう。全ラウンドでひくカードをすべて1デックにまとめたおかげで戦術を近視眼的にせざるを得ず、くわえて失ったものに対して得たものは何もなく思える。他人の場を注視しなければならないゲームでテキストが多いのはマイナス要因といえばそうだが、Innovationのような傑作の例もあるので、要はそれを苦としないだけのポテンシャルがあるかどうかだろう。
わたしは集中力持続に問題があるので(身体も虚弱だが脳も脆弱で)、2時間クラスのゲームを1日で何個もまわすのが一番苦手なのだが、気心の知れた方々とゆったりとプレイする分にはそんなこともなく、言葉通り、あっという間の8時間だった。ありがとうございました。
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